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足部

足部は多くの関節で構成されている。足部は身体と地面が接する唯一の面であり、重要なポイントとなる。足底板など、1㍉単位で歩行動作が変化してしまうため、その処方は慎重に行われるべきである。

足底圧中心

立位にて、足底では常に圧がかかってる。どこか一点にかかってることはない。しかし、本とかで読むと、足の裏の1点から矢印が出てるので、そこにしかかかってないように見えるが決してそうではない。ベクトルを統合していたものをあのように図示されている。

足部からの連鎖

立位での足部の回内は脛骨の内旋連鎖を引き起こし、大腿骨は内旋し、骨盤は前方回旋する。肩甲帯の下制も引き起こす。回外では逆の連鎖が起きることが知られている。

上記の足底圧中心と関連して連鎖は起きる。足底圧中心を内側に移動させると足部は回内し、連鎖を引き起こす。足底圧中心を外側に移動させれば足部は回外し、連鎖を引き起こす。

足底板ではこのような足部から上肢や頭部に至る運動連鎖を用いて歩行を変化させることを目的としている。しかし、知識を持つだけでは不十分である。個人に合わせた評価が正確でなければ、運動連鎖は複雑さを増すこととなる。

特に、内側に足底圧中心を向かわせるとしよう。この時、脛骨は内旋・大腿骨内旋・骨盤前方回旋へと連鎖する。しかし、骨盤後傾脊柱屈曲位変形がある場合、大腿骨は外旋、脛骨も外旋、足部回外への連鎖となる。この異なった連鎖は膝関節でぶつかることが多く、膝の捻れを増強してしまう。つまり、足部からの連鎖は頭部や上肢に抜けることなく、止まってしまうのである。そこを評価出来ない人間に足底板を処方する権利はない。

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